衆議院へのサイバー攻撃を衆院事務局が把握した今年8月以降も、参議院のネットワークに対する攻撃が続き、情報が流出していた疑いのあることが14日、わかった。衆参の連携不足が被害を拡大させたとの指摘も出ている。
参院が14日に公表した中間報告で明らかになった。
報告によると、参院のネットワークに接続された議員のパソコン計29台が8月8日〜10月31日、中国とシンガポール国内のサイトに勝手に接続された痕跡が確認された。衆院への攻撃で使われた三つのサイトのうちの二つで、十数万回にわたってこれらサイトと通信を繰り返していたパソコンもあった。情報を抜き取られた恐れがあるという。