少なくとも2人の参議院議員のメール情報が米国内のサーバーに流出した問題で、この2人は衆院のサイバー攻撃と同じ発信元のメールが届いた参議院議員7人とは別だったことが、わかった。
参院事務局によると、議員7人には、衆院とほぼ同時期の7月下旬にウイルスが仕込まれた「お願い事」と題したメールが届いたが、調査の結果、ウイルス感染はなかった。一方、米国への流出が確認された少なくとも2議員へのウイルス感染元とみられるメールは8月〜9月に届き、発信元や題名が異なっていた。
参院ネットには、議員に支給されたパソコン約700台のほか、申請すれば私物パソコンも接続でき、ともにネットワーク内のメールなどを閲覧できる。私物へのウイルス対策ソフトの導入・更新は議員側にゆだねられているのが実情という。ほかに感染はないか、参院事務局は私物を含む議員の全パソコンの調査を検討している。