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大王製紙前会長 別会社から5億3000万円 新たな融資ルート

産経新聞 11月19日(土)8時10分配信

 大王製紙の井川意高(もとたか)前会長(47)が連結子会社から100億円超の資金を借り入れていた問題で、前会長が非連結の関連会社から別に5億円超の融資を受けていたことが18日、関係者への取材で分かった。これまでの判明分とは別ルートの融資で、東京地検特捜部は会社法違反(特別背任)の疑いで、週明けにも前会長から事情聴取し、実態解明に向け本格捜査に乗り出す。

 大王製紙の特別調査委員会が公表した報告書によると、前会長は昨年5月に関連会社を迂回(うかい)させて約5億円を借り入れて以降、今年9月までに連結子会社7社から26回にわたり総額106億8000万円の融資を受けた。すべて無担保で、借入額のうち47億5千万円が現金や株式などで返済されたが、59億3000万円が未返済となっている。

 これとは別に、前会長は平成21年夏ごろに「エリエール総業」から数億円を借り入れていたことが既に判明。新たに昨年5月以前、「エリエール商工」から5億3000万円の融資を受けていたことも分かった。このうち4億5000万円は、大王製紙関連会社とは別の企業からの融資が原資となっていた。

 「エリエール総業」と「エリエール商工」は非連結の関連会社で、両社への返済が滞ったため、自ら役員を務める連結子会社からの融資に切り替えたとみられる。

 関係者によると、借入金の多くはラスベガスやマカオなど海外のカジノで使われたほか、一部は株取引や外国為替証拠金取引などに充てられたという。

 前会長は周辺に対し「(借り入れが)特別背任に当たるとの認識はある。会社の金を個人的に用いた以上、責任は免れない」などと話している。

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最終更新:11月19日(土)8時10分

産経新聞

 

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