44歳鬼畜男、土下座する妊婦の腹を蹴る
[2011.8.17 05:04 サンケイスポーツ]
追い越されたことで逆上し相手の車を追いかけ回し、運転していた札幌市の
妊娠4カ月の女性(25)の腹を蹴るなどした無職男(44)が16日までに、
札幌・白石署に傷害容疑で逮捕された。
幸い、おなかの赤ちゃんは無事だったが、男は「なめるな!!」と
大声をあげながらツバを吐きかけ、土下座する女性を何度も蹴りつけたという。
骨太ガッチリ体形の男が、ごつい四輪駆動車に乗り、鬼のような形相で追いかけてくる。
妊娠していた女性の恐怖は、想像を絶するものだったに違いない。
札幌・白石署に逮捕されたのは、札幌市清田区の無職、田村智(たむら・さとし)容疑者。
逮捕容疑は7月11日夜、同市白石区の道路で自分の車を追い越した女性の車を追い掛け
停車させた上、土下座して謝る女性の顔や腹を蹴った疑い。
同署によると、田村容疑者は事件当日の午後9時半ごろ、同市白石区の通称「札幌新道」を
国産の四駆で走っていた。
だが女性の運転する乗用車に追い越された途端、「なんだコノヤロー」といきなり激怒。
女性の車の後ろにピッタリと車体を接近させ、蛇行運転してあおり、さらにクラクションを
鳴らし続けて威嚇し、停車させた。
パニック状態の女性は運転席でおびえていたが、のっしのっしと近付いた身長約1メートル
80の田村容疑者は、「女のくせに男をなめんなよ」と怒鳴りながら女性の車のドアを開け
唾を吐きかけるなり、顔を殴りつけた。女性は車を降り、土下座して謝ろうとしたが、腹を
手でかばった女性に対し、横腹や腕を何度も蹴り上げたという。
田村容疑者は、最後には土下座している女性の頭部を踏みつけ、大声で
「なめんなよっ」などと捨てぜりふを吐き、四駆で走り去ったという。
その車のナンバーの一部を女性が記憶していたことと、田村容疑者が吐きかけた
唾のDNAが、同容疑者が過去に起こした暴力事件で採取されていたDNAと
一致したことで、逮捕になった。
今月15日に逮捕状を持った白石署捜査員が田村容疑者の自宅を訪れると
「来るの遅いんじゃねえの?」などと玄関口でうそぶき、当初は
「妊娠していたとは知らなかった」と話したが、署での調べに対しては
一転して「知りません」などと容疑を否認している。
捜査幹部は「これほど粗暴で無反省な男には会ったことがない。
とにかくおなかの子が無事でよかった」と話していた。