民主党の渡部恒三最高顧問や自民党の加藤紘一元幹事長らが中心となり、中選挙区制度の復活を目指す「衆院選挙制度の抜本改革を目指す議員連盟」が17日、国会内で初会合を開いた。公明党の富田茂之幹事長代理ら国会議員55人が参加。来年夏ごろまでに改革案を取りまとめる。
会合には共産党の穀田恵二国対委員長、たちあがれ日本の園田博之幹事長らも出席した。加藤氏や園田氏は政界再編が持論。衆院選挙制度改革を巡る与野党協議が行き詰まるなか、公明党も巻き込んだ再編をにらんだ動きとの見方もある。
初会合では渡部、加藤の両氏を会長、富田氏も幹事に選んだ。会合で渡部氏は「国会議員に対する信頼を高めるためにも、選挙制度は変えなければならない」とあいさつ。加藤氏は小選挙区制度の弊害として「思い切ったことは言えない、メッセージの少ない政治家になる」と強調した。【葛西大博、念佛明奈】
出席者(55人、敬称略、かっこ数字は当選回数)は次の通り。
民主(17人)渡部恒三(14)、中野寛成(11)、古賀一成(7)、池田元久(6)、荒井聡(5)、小林興起(5)、生方幸夫(4)、吉田公一(4)、津島恭一(3)、石関貴史(2)、石津政雄(1)、空本誠喜(1)、玉木雄一郎(1)、長尾敬(1)、中林美恵子(1)、森本和義(1)、福島伸享(1)▽自民(30人)森喜朗(14)、加藤紘一(13)、古賀誠(10)、甘利明(9)、額賀福志郎(9)、佐田玄一郎(7)、長勢甚遠(7)、中谷元(7)、山口俊一(7)、浜田靖一(6)、今村雅弘(5)、遠藤利明(5)、佐藤勉(5)、下村博文(5)、田中和徳(5)、高市早苗(5)、平沢勝栄(5)、小渕優子(4)、金子恭之(4)、後藤田正純(4)、竹下亘(4)、馳浩(4)、松野博一(4)、秋葉賢也(3)、谷川弥一(3)、西村康稔(3)、森山裕(3)、稲田朋美(2)、伊東良孝(1)、斎藤健(1)▽公明(1人)富田茂之(5)▽共産(1人)穀田恵二(6)▽国民(2人)下地幹郎(4)、中島正純(1)▽たちあがれ(1人)園田博之(8)▽無所属(3人)中村喜四郎(11)、小泉龍司(3)、城内実(2)
2011年11月18日
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