世界5位の自動車生産大国という地位とは裏腹に、今年に入り、韓国のドライバーが韓国消費者院に寄せた自動車の欠陥に関する苦情は、初歩的なレベルの品質問題が多かった、エンジンがかからない、排ガスが車内に流れ込む、水が漏れるといった内容だ。
運転歴27年になる京畿道城南市在住のパク・チュハンさん(46)は昨年12月、韓国GMの準大型乗用車「アルフェオン」(排気量2400cc)を購入したが、トラブルに苦しんでいる。最初から変速がスムーズではなく、少々速度を上げると、エンジンの回転数が急上昇し、車体ががたつくことがしばしばあった。自動車整備工場で修理を受けること10回。結局は似たようなトラブルに悩む消費者がインターネット上で組織を立ち上げた。韓国GMは苦情を寄せた顧客約10人を招き、問題を把握した上で、最終的に6612台の変速機制御モジュール(TCM)を交換した。しかし、パクさんの車体ががたつく問題は解決しなかった。
■排ガスが車内に充満
大田市に住む男性は、2カ月前に現代の新型グレンジャーを運転中、排ガスが車内に漏れ、頭痛を感じるほどだったため、苦情を寄せた。同様の経験をしたユーザー49人が問題解決を求めた。最初は関心を示さなかった現代自動車も、苦情が相次ぐや、先月になってトランク側の空気穴をふさぐゴムパッドの交換に応じた。しかし、修理後も排ガス臭が消えないという消費者がおり、事態は終結していない。あるユーザーは「多くの新機能を採用したというので、以前より300万ウォン(約20万3000円)も高い価格で購入したが、まさか排ガス臭のせいで運転ができなくなるとは夢にも思わなかった」と話した。