ASEAN連結に2兆円支援へ
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ASEAN連結に2兆円支援へ

11月18日 4時0分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

インドネシアのバリ島に到着した野田総理大臣は、18日、ASEAN=東南アジア諸国連合との首脳会議に出席し、各国を結ぶ幹線道路の整備など、域内の連結を強化する取り組みを支援するとして2兆円規模の事業計画を表明する方針です。

ASEANは、2015年までに経済共同体となる構想を掲げて、国境を通る道路などのインフラ整備や税関手続きの共通化を進めるなど域内の連結の強化に取り組んでいます。野田総理大臣は、こうした取り組みを支援し、ASEANへのインフラ輸出や投資の拡大などにつなげようと、日本として2兆円規模の事業計画をまとめ、18日、ASEANとの首脳会議で表明する方針です。具体的には、幹線道路や空港の整備のほか、効率的な通関制度の導入や防災用の観測衛星の打ち上げなど、当面の事業として33件を挙げ、必要となる資金は、ODA=政府開発援助や民間資金に加え、アジア開発銀行と連携して調達することにしています。また、この事業計画とは別に、メコン地域を横断する幹線道路の建設促進に向け、ルートの一部となるミャンマー南部の港町ダウェイとタイとの国境を結ぶ道路の整備について、調査の支援を表明する方針です。政府は、東南アジアに対する中国の影響力が拡大するなかで、一連の事業を通じて、ASEANとの関係を強化したい考えで、首脳会議では、事業計画を盛り込んだ共同声明が発表される見通しです。