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被災地に1個4万円のリンゴ

2011年11月17日

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窓口に飾られた1個約4万円のリンゴ=大槌町役場

 初競りで1個約4万円となる史上最高額で落札された奥州市江刺区産リンゴ「江刺りんご」が、震災で大きな被害を受けた県内の自治体に贈られた。大槌町は12日、もらったばかりの高級リンゴ2個を町民課の窓口に飾った。

 12日の初競りで主力品種「サンふじ」1箱(28個)を110万円で落札したのは産直会社「賢治の土」(盛岡市)。畠山武志社長は「江刺りんごもいくつかの災害を乗り越えてきた。早く立ち直って生産や商売を始めてほしいとの思いをこめた」と被災地に寄贈した理由を語った。

 大槌町役場を訪れた町民らは表示されたリンゴの値段を見て驚き、「見るだけならただ」と眺めたり軽くなでたりしていた。中村一弘・町民課長は「ネズミに食べられないようにしないと。しかし、だれが食べるんだろう」。

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