岩手県特産の「江刺りんご」のことし初めての競りが盛岡市で行われ、最も高いものは1箱110万円、1個およそ4万円と、過去最高の値段で落札されました。
「江刺りんご」は、奥州市江刺区で作られる岩手県特産の高級リンゴで、盛岡市の中央卸売市場で行われたことしの初競りには、「サンふじ」などの品種900箱余りが出荷されました。競りは12日午前6時半から始まり、競り人の威勢のいい掛け声に対して、仲買人が指で値段を示しながら次々と競り落としていました。JAによりますと、ことしのリンゴは夏場の猛暑などの影響でやや小ぶりですが、秋になって日中と夜の寒暖の差が増し、味や色づきはよいということです。この日は初競りのご祝儀もあり、最も高いものは1箱28個入りで110万円、1個およそ4万円と、過去最高の値段で落札されました。落札した業者は「何としても落札したかった。生産者にも喜んでもらえるのではないか」と話していました。このリンゴは被災地を元気づけようと、岩手県沿岸の市町村に贈られるということです。JA江刺の小澤隆一組合長は「最高値が出たことは復興に向けた励みになります」と話していました。