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学校恐喝未遂:容疑で母親ら逮捕 長男通う中学脅す 福岡

 福岡・南署は17日、長男が通う福岡市南区の市立中学校に因縁をつけて金銭を脅し取ろうとしたとして、母親で同区弥永(やなが)団地、無職、江藤麻由美容疑者(47)と、知人で住所不定、同、緒方健敬(たけゆき)容疑者(30)を恐喝未遂容疑で逮捕した。江藤容疑者は「抗議しただけ」、緒方容疑者は「脅していない」といずれも否認しているという。

 容疑は3月3日、当時中学3年だった長男が担任教諭から平手打ちされたことに因縁をつけ、校長と担任教諭に「誠意を見せてくれ」などと言って金銭を脅し取ろうとしたとしている。

 南署などによると、長男は昨年10月、校内で騒いで注意されたことに腹を立て担任教諭の腹をけるなど暴れたため平手打ちされたという。江藤容疑者はこれに抗議して学校側に長男の診療費や病院へのタクシー代を請求。学校側は1万数千円を支払っていた。

 長男は2月下旬にも他の生徒に暴行して軽傷を負わせたため教諭が注意。江藤容疑者は暴力団との交際がある緒方容疑者と一緒に学校に抗議に訪れ、平手打ちの件を持ち出して金銭を要求したという。緒方容疑者はシャツをはだけて胸元の入れ墨を見せていた。市教委が4月28日に告発していた。

 学校側は「平手打ちは仕方なく手を上げたもので体罰とはとらえていない。今回は学校への恐喝未遂と判断して警察に相談していた」と話した。【川島紘一】

毎日新聞 2011年11月17日 22時46分(最終更新 11月17日 23時47分)

 

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