国賓として来日しているブータン国王夫妻は、17日午後、明治神宮や、オリンピックの金メダリストによる柔道の稽古を見学し、日本の伝統文化に親しみました。
ブータンのワンチュク国王は親日家で知られ、日本の伝統や文化に強い関心があるということで、17日午後、ジェツン王妃を伴って明治神宮を訪れました。国王夫妻は、大勢の観光客に笑顔で手を振って応え、参拝を行いました。このあと夫妻で、文京区にある柔道の道場を訪ねました。ワンチュク国王は、2年前から柔道を始めたということで、道場から柔道着と黒帯を贈られました。そして、シドニーオリンピック金メダリストの井上康生さんなどによる稽古を見学し、豪快な投げ技に見入っていました。また、およそ100人の子どもたちも稽古を披露し、ジェツン王妃は、子どもたちの一生懸命な姿を、ほほえみながら見学していました。国王夫妻は、子どもたちとの記念撮影にも応じ、ワンチュク国王は「私は柔道に憧れを持っています。しかし、この子たちのようにうまくできませんね」と言って、場を和ませていました。井上康生さんは「国王陛下の前でとても緊張しました。ことばをかけていただき、今後の励みになります」と話していました。また、小学5年生の男子児童は「王女さんはとてもきれいで、王様も格好よかったです。次は一緒に柔道がしたいです」と話していました。