大阪地検特捜部の証拠改ざん隠蔽(いんぺい)事件で、犯人隠避罪に問われた元特捜部長大坪弘道被告(58)らの第12回公判が17日、大阪地裁であった。元副部長佐賀元明被告(50)は被告人質問で「前田恒彦元検事(44)=証拠隠滅罪で実刑=から『わざと書き換えたことはなく、同僚には冗談で言った』と報告を受けた」と述べ、故意の改ざんとは聞いていないと主張した。
元副部長によると、昨年2月1日午後、東京出張中の前田元検事に初めて電話し、改ざんの有無について質問。元検事は「私物パソコンにフロッピーディスク(FD)のデータをコピーし検証していた際、間違ってFDの方をいじってしまった可能性があります」と答えたという。
元副部長が「国井弘樹検事(36)から書き換えたと聞いている」とただすと、元検事は「それは冗談です。ふざけて言ったんです」と応じたという。
[時事通信社]