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事件
大王製紙巨額借り入れ 井川前会長を来週にも聴取へ 特別背任容疑で東京地検特捜部
2011.11.18 02:00
大王製紙の井川意高前会長(47)が連結子会社から100億円超の資金を借り入れていた問題で、東京地検特捜部は17日、会社の資金を私的に流用して損害を与えた疑いがあるとして、会社法違反(特別背任)の疑いで、来週にも前会長から事情聴取する方針を固めた。関係者が明らかにした。製紙業界大手の創業者一族による巨額の資金問題は重大局面を迎えた。
特捜部は借入金が巨額な点や、前会長が大王製紙の特別調査委員会の聴取に1度しか応じなかったことなどを重視。前会長は借入金を弁済する意向を示しているものの、実態解明には聴取が必要と判断した。
調査委が10月28日に公表した報告書や関係者によると、前会長は昨年5月に関連会社を迂回させて約5億円を借り入れて以降、今年9月までに子会社7社から26回にわたり総額106億8千万円の融資を得た。このほか「エリエール総業」から数億円を借り入れていたことも判明している。
すべて無担保で、借入額のうち47億5千万円が現金や株式などで返済されたが、59億3千万円が未返済のままという。
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