FA権を行使する考えを表明した鶴岡=東京・大手町で
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巨人の鶴岡一成捕手(34)が16日、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を日本シリーズ後に行使する考えを表明した。
清武英利代表兼GM(61)がコーチ人事などをめぐって渡辺恒雄球団会長(85)を批判して対立が続く中、この日は契約更改交渉が再開されたが、いきなり、FA権行使の意向を伝えられる事態になった。
交渉の席で清武代表に考えを伝えたという鶴岡は「16年間かかって取った権利。残ってほしいとは言われたが、僕も悩みに悩んで言った言葉」と他球団への移籍も視野に入れていることを明かした。鶴岡は2008年6月に横浜から巨人に移籍。今季は阿部の故障で開幕マスクをかぶったものの、34試合の出場に留まった。
清武代表は11日の会見では「鶴の一声」でコーチ人事が覆ったと主張して異例の渡辺会長批判を展開したが、契約交渉でも貴重な“第2捕手”から「鶴の一声」を突きつけられた形だ。
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