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魔羅の肖像〜ルーヴル美術館編〜(その1)

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 イタリアの地方都市を回っていた私は、ふと目の前に立つ男性裸体像を見上げ、最後になぜか股間に視線がいってしまった。

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 すごく筋肉質なのに、小さすぎるように思われた。


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 そういうわけで私はパリに行き、久しぶりにルーヴル美術館へ入ることにしました。実をいえば、昨年にもパリには来ていたのですが、そのときホテルでフランス製のポルノを観たのでした。日本のホテルだとチェックアウトのとき、「ゆうべスケベな映画を我慢できずに観ちゃいました」といちいち報告させられている気分にもなるから見栄で観ないことにしていたのだが、フランスなら気が楽だ。私の偏見によれば、ここは、そういうことが大好きな国柄のように思えるからである。で、話を急ぐと、それはそれはもう無用の巨根というほかない、すさまじく大きな魔羅しか登場しないのであった。マジかよ、こいつら。

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