2011年10月24日

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2a56a8f7.jpg#1 V.A. / The Chiswick Story-Adventures Of An Independent Record Label 1975-1982 (Chiswick CDWIK2 100-1/2) 2CD [1992] ★★★★

 随分前に叩き売った…と思っていた英チズウィックのレーベル史/2枚組コンピレーションを「開かずの段ボール」で発見〜目を細めて聴いています。

 カムデンのレコード屋=ロック・オンを母体とする独立レーベル=英チズウィックは同時期に創業した英スティッフのようにスター(エルヴィス・コステロ、ニック・ロウ、イアン・デューリー、マッドネス、ポーグス…等々)を獲得することは出来なかったのですが…カウント・ビショップス、ラジオ・スターズ、ゴリラズ、リトル・ボブ・ストーリーといった通好み(?)のパブ〜パンク中間派、ワールワールド、レッド・ビーンズ&ライス、ロッキー・シャープといったネオ・オールディーズ勢のレコードを数多くリリース/クラッシュ以前のジョー・ストラマー(101ナーズ)、ポーグス以前のシェイン・マガウアン(ニップス)とフィリップ・シェヴロン(ラジエイターズ)、モーターヘッド結成直後のレミーもお世話した好レーベルでした。
 
 英チズウィックは80年代半ばにはその使命を終え(たのかな?)傍系/リイシュー部門=英エイスに表の看板を掛け替え〜現在は英エイスのガレージ傍系=英ビッグ・ビート内にヒッソリと数タイトルを残すのみ、という感じ。1994年に(当時の制作者)ロジャー・アームストロングの編集でリリースされた本作には↑な感じの〜アルバム1枚を通して聴くにはチトしんどい皆さんの「エエ所」が全51曲収録されています(ネオナチのスクリュードライバーは流石に未収録)。残念ながら現在は廃盤/ダウンロードのみの販売のようですが…パブ・ロック〜パンクに至るアノ感じをリアルに捉えた好編集盤だと思いますよ=探す価値アリ。




#2 Larry Williams / Bad Boy Of Rock 'n' Roll (Ace CDCHD 709) CD [1999] ★★★★☆

 現在は(もっといい)2枚組コンピレーションが同社からリリースされていますが、ガヤガヤと雑なカバー写真込みで英エイス編集のラリー・ウィリアムス/米スペシャルティ吹き込みコンピレーション、といえばコレかな。ウィリアムスの「悪党」っぷりにスポットを当てた(?)ナイス編集。撰者は名人ジョン・ブロヴェン+スチュアート・コールマン(米ノートンのビル・ミラーも協力)。

#3 Phil Alvin / Country Fair 2000 (Hightone HCD 8056) CD [1994] ★★★★★

 ブラスターズの頭目=フィル・アルヴィンのソロ名義2作目。サン・ラ&アーケストラ、ダーティー・ダズン・ブラス・バンドが参加していた1作目/米スラッシュ盤は「珍レコ」としてソコソコお馴染みですが…本作は話題なることが殆どないなぁ。本家=ブラスターズ名義のカントリー・ロック、ビリー・ボーイ・アーノルドをフィーチャーしたブルース、フォルトライン・シンコペイターズとのノスタルジア、前作から引き続き参加のダーティー・ダズン・ブラス・バンドとのブホブホ…と、コレマタ(セピア調ながら)カラフルな演目のテンコ盛りなんですけど。


 



 

(17:00)