2011年10月28日

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b1bda6a7.jpg#1 Dick Curless / The Long Lonesome Road (The Omni Recording Corporation OMNI 152) CD [2011] ★★★★★

 (毎度お馴染み)スリム先生の「お墨付き」=豪オムニ社から満を持して(?)リリースされたディック・カーレス米タワー/米キャピトル吹き込みコンピレーション。いやー、いいですよコレ。1968年に米タワーからリリースされた〜ロングでロンサムなアルバム(全10曲)を軸に、一部50年代の吹き込みも含む60年代半ば〜70年代初頭の吹き込みから編まれた全19曲収録盤っす。

 本作の表題になったアルバムはジャック・クレメンツの制作/聖地ナッシュヴィルでの吹き込み。ジェリー・リー・ルイス、ハンク・コクラン、レッド・レインらの作品を「レイト60s/ナッシュヴィル・サウンド」をバックに鬼のような低音を交えて歌うカーレス。ディープです!後半(11曲目以降)に収録されている西海岸吹き込みとビミョーに塩梅の違う伴奏の聞き比べも楽しめます。個人的ピカイチはマイ・アイドル(のひとり)ゲイリー・S・パクストン作品「Travelin' Light」(1966年のシングル音源)かな。カントリー・ロックまで「あと2、3歩」という感じの伴奏+カーレスのロンサムな低音&口笛がサイコー。

 ↑なんてテキトーなことを書いたら、キョート・カントリー・ベアー・ジャンボリー所属=スリム先生から→『カーレスは2曲(#12, #14)以外はすべてナッシュヴィルです。2曲はボストンで録音。意外とナッシュヴィル録音が多いのが驚きで、例の「China Nights」もナッシュヴィルなんです。あと、メイン州でも録音やってたらしくて、西海岸での録音は66年頃だけみたいです。活動拠点の関係でしょうか。ちょっと面白いですね』と御指摘を受けました。うー、すんません。西海岸録音中心やと思い込んでました。勉強不足。ありがとうございました!







#2 Bruce Palmer / The Cycle Is Complete (Collectors' Choice Music CCM 375-2) CD [2003] ★★★★
 
 バッファロー・スプリングフィールドの初代ベーシスト=問題児ブルース・パーマー唯一のソロ名義盤。アレックス・スペンスのアレ同様〜なにがやりたいのかサッパリわからない〜脱力サイケの名作ですよね、コレ。米ユニから俺流アフロ・ロックの迷盤をリリースしているビッグ・ブラック(perc)、後のリック・ジェームス=リック・マシューズ(perc,vo)、カレイドスコープのメンバーらがバックに参加した無国籍ロック。なにがやりたいのかサッパリ…は元同僚=ニール・ヤング(の米ゲフィン時代)程度に止めておくのが正解、という感じ。

#3 Don Gibson / Don Rocks (Bear Family BCD 16991 AR) CD [2008] ★★★★

 先日、(新)世界のスリム先生が「ドン・ギブソンはブルーアイド・ソウルやね」とレモン・チューハイを啜りながらツイートしておられましたが、成る程!チャーリー・リッチとよく似た芸風ですもんね、ギブソンって。独ベアー・ファミリーの『ロックス』シリーズはカバー・デザインがイマイチなんですが…選曲もマスタリングもいいので(取り敢えず)お薦めです。マット・ルーカスのクレイジーなカバーでお馴染み/ハンク・スノウ演目「I'm Moving On」のギブソン版が個人的ピカイチ。



 某日。『ニューヒロバ画報』の最新号が完成したそうです。今回は「縦型/蛇腹折り』スタイルです。巻頭インタビューはジャッキー&ザ・セドリックス!高津直由さん(元デタミネーションズ)が彫って/刷った版画の表紙が目印です。同誌に広告が掲載されている喫茶店さん、飲み屋さん、食堂さん、洋服屋さん、レコード屋さん、雑貨屋さん、記録メディア専門店さん、鞄屋さん、楽器屋さん、鰹節屋さん、ライブハウスさん、貸しスタジオさん、画廊さん…等々に行けば読めます/持って帰れます。¥0です。

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