2011年10月31日

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e1d978c1.jpg#1 Mike Roger / Let's Slop (Bear Family BCD 16761 AH) CD [2010] ★★★

 凡野平太郎(『こちら凡人組』)タイプ。チョビ髭/短足の独逸人ロックンローラー=マイク・ロジャーは1930年、ニュルンベルクの生まれ(1984年没)。ロジャーは戦後間もなくGI向けのナイトクラブでカントリーを歌いだしたそうで、本作のインサートにもその時分の写真が掲載されています(東海林太郎みたいな丸眼鏡着用)。60年代初頭にはバックバンド=マシンガンズを率い、ツイスト路線に突入〜1963年に独アバノラからリリースした(屁のように軽くて遅い!ツイスト演目)「Let's Slop」をヒットさせています(以降、ロジャーは柳の下の泥鰌系「〜Slop」とタイトルについたツイスト演目を60年代半ばにかけて連発リリースしています)。

 で、コッチが本業、という感じの非ツイスト演目はビア・ホールで肩組んで…といったノリのツー・ステップ系独語歌謡曲中心。この辺は、ものすごくイイように言えば…独逸のルイ・プリマ、みたいな感じ(期待は禁物ですよ)。1963〜1970年にかけての吹き込みから編まれた本作の個人的ピカイチはケツ2曲=1970年にリリースされた「Chicken In The Basket」と「Popcorn」。ガンボ以前のドクター・ジョン、黒魔術以降のグレアム・ボンドにも通じる(?)スワンピーな珍フォンク、です(バックの演奏は相変わらず/屁のように軽いのですが)。



#2 Arthur Smith / Guitar Boogie (Nashville / Starday NA7 2054-2) CD [2008] ★★★★

 カントリー・ギター偉人=アーサー・スミスの米ナッシュヴィル盤(のお手軽CD)。米ナッシュヴィルは米スターデイの廉価レーベルで、本作/オリジナル塩ビ盤のリリースは1969年でした。全10曲、収録時間30分弱の投げやりなリイシューですが、オリエンタル珍曲「Flat Top Hara Kiri」やトレモロ系インストロ「Philadelphia Guitar」が入ってるのでヨは満足じゃ。


#3 Greatful Dead / Selections From The Arista Years 1977-1995 (Arista 01096 18934-2) CD [1996] ★☆

 グレイトフル・デッドの米アリスタ吹き込みが全14曲収録された「For In-Store And Promotional Use Only」CD。この時期のデッドを自分からすすんで聴くことって殆どというか…全くないのですが、タマにはいいかな?と思って/回してみました。なんとなく聞き覚えのある曲は「Fire On The Mountain」と灰色ヴィニールのシングル盤を昔持っていた「Touch Of Grey」くらい。で、いいな!と思った曲も結局、その2曲+「Black Muddy River」という曲だけでした。お好きな皆さんには大変申し訳ないのですが…ボブ・ウィアって苦手です。
 


 某日。老人のような上半身/若者らしい下半身を持つ青年=脇本さん(ex.ザ・たこさん)と大正区のIKEAに行きました。で、棚、ソファ、バスタオル、ストローの詰め合わせ…等々には目もくれず、食堂で肉団子やサーモンをむさぼり喰いました。

 某日。新装サンケイ・ホールでゴンチチさんのコンサート鑑賞。お二人+弦バス、パーカッション、弦カルという編成の〜格調高い演奏会です。座り心地のいい座席、いい感じの空調、絶妙の音響/照明+事前に摂取していたアルコールと相俟ってゴンチチさんの「気色イイ」演奏は、まるで「寝ろー、寝ろー」と言わんばかりの心地よさ。時折、ウツラウツラ/短い(訳のわからない/断片的な)夢を見ながら「ハッ」と我に帰る、あの感じがタマリマセン(死の直前、意識がなくなったり/取り戻したりという感覚に近いのかも)。バース・オブ・サイ。

 で、ゴンチチさんのコンサート終了後、一緒に出掛けた女流バリサク奏者=浦朋恵さんと駅ビル地下の「トンテキ(四日市名物)」屋さんにゴー。つまらない男=僕は薄切り豚+玉子の「トンタマ」定食、つまる女=浦さんは特大トンテキ×2(500g相当)が皿から溢れんばかりに盛りつけられた「メガ・トンテキ」定食をオーダー。病み上がりの浦さん(先週、胆のう摘出手術を受けて退院したばかり)故、「さすがにコレは無理やろー」と思いましたが…ペロリどころか「おかわり!」という勢いの完食でした。ヤルネ!

 某日。浦さん、といえばお買い物も豪快です。この日はアメリカ村のマジな古着屋さん(40〜50年代の合衆国買い付け古着専門店)=サマンサさんで「全身を入れ替える」勢いのお買い物も。ビーズのついたメキシカン・スカート、真っ赤なギャバ・シャツ、ゴルフ女子の刺繍が背中に施されたカーディガンをスカっとお買い上げ。カッコイイ。

 某日。我が家の猫ちゃん(♂/16歳/糖尿病)を犬猫病院に連れて行きました。鼻孔の奥に腫瘍ができたようで、日によっては大量の鼻血を流してフラフラになっています。年齢が年齢なんで(人間だと90歳オーバーか)手術も難しいそうです。一日でも一秒でも長生きして欲しいのですが、苦しみながらのソレは望みません。猫の生死を司る神様、ホントにイイ奴なんで何卒宜しくお願い致します。

 

(13:28)