老朽化が進む航空自衛隊の戦闘機F4の後継機となる次期主力戦闘機(FX)選定を巡り、FA18を提案する米ボーイングとユーロファイターを推す英BAEシステムズの幹部が都内で記者会見した。ボーイング・ジャパンのジェームス・アーミントン副社長は「FA18の場合、日本でのライセンス生産は2017年から可能になる」と説明。21年にはF4戦闘機のすべての置き換えが可能とした。
これらの日程は他の候補機種に比べて早いという。早期に配備可能な利点を強調することで、開発遅れが指摘されるF35を推す米ロッキード・マーチン陣営をけん制した格好だ。
一方、BAEシステムズのアンソニー・エニス北東アジア総支配人は「武器輸出三原則が緩和されれば、日本のレーダー技術や光学システムを戦闘機などに生かせる」と指摘。欧州機導入による商機拡大の可能性を示した。またライセンス国産可能な割合が95%と、他の候補に比べて最も高い点を改めて強調した。
FXの選定に関しては、11月中にも防衛省内での機種絞り込みが終わるとみられる。今回の記者会見に参加しなかったロッキード陣営のF35は、敵機のレーダーに感知されにくくなるステルス性能の高さが武器で、評価が高いとされる。
ライバル陣営と同席する形での会見への参加は見合わせたロッキードは同日、都内で関係者との懇親会を実施。3陣営のPR活動も最後の追い込みに入りつつある。
ボーイング・ジャパン、ロッキード・マーチン、アーミントン、BAEシステムズ、主力戦闘機
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