国賓として来日しているブータンのワンチュク国王夫妻を歓迎する宮中晩さん会が、16日夜、皇居で開かれました。
国賓を迎えての晩さん会は、天皇皇后両陛下の主催で開かれますが、天皇陛下の入院で両陛下が出席を取りやめられ、名代の皇太子さまがワンチュク国王夫妻を出迎えられました。皇居・宮殿で行われた晩さん会には、秋篠宮ご夫妻や、成年後初めての公務となる長女の眞子さまも出席されたほか、野田総理大臣など両国の関係者合わせておよそ150人が出席しました。初めに皇太子さまが「御成婚間もない国王王妃両陛下をお迎えできますことを、誠に喜ばしく思います。両国間の交流がますます活発になり、友好関係が一層進展していくことを望んでやみません」と天皇陛下のおことばを読み上げられました。天皇陛下はおことばの中で、東日本大震災のあと、ブータンから寄せられたお見舞いや、支援への感謝の気持ちも伝えられました。これに対し、ワンチュク国王は、日本への深い愛着から被災地への支援が多く集まったとしたうえで、「ブータン国民が、日本と日本国民に対して抱く、連帯と友好の精神に対する贈り物として、私に対するおもてなしを頂戴します」とあいさつしました。ワンチュク国王夫妻は今月20日まで日本に滞在し、18日は福島県相馬市を訪れ、被災した子どもたちを励ますことになっています。