万引きした罪で起訴されているベトナム人の男が、埼玉県草加市のアパートを拠点に、アジアで人気の高い日本の化粧品を狙って、ほかのベトナム人にも万引きを指示していた疑いがあることが、警察への取材で分かりました。警察は、使用目的を偽ってアパートを借りていた詐欺の疑いで、この男を追送検しました。
追送検されたのは、ベトナム人のホー・ホアン・ジア被告(27)です。ジア被告は、ことし8月、東京と埼玉のドラッグストアで化粧品などを万引きした罪で逮捕・起訴されていて、新たに、自分の名義で借りていた埼玉県草加市のアパートにベトナム人の男4人を住まわせていたとして、使用目的を偽った詐欺の疑いで追送検されました。警察の調べによりますと、ジア被告は、アジアで人気の高い日本の化粧品を万引きするために、草加市のアパートを拠点に、研修目的で来日したベトナム人の男4人を自分の名義の部屋に住まわせ、盗む手口を教えたうえで、実際に万引きをさせていたということです。万引きは8月までの3か月間でおよそ60件に上るとみられ、警察は、盗んだ化粧品を買い取っていたとされるベトナム人のトラン・ティ・タン・ロアン容疑者(22)を、盗品譲り受けの疑いで逮捕しました。ロアン容疑者は容疑を否認しているということです。警察は流通ルートを調べるとともに、ベトナム人万引きグループの背後に、盗んだ商品を売り買いする犯罪組織が存在するものとみて、捜査しています。埼玉県警によりますと、ベトナム人の窃盗グループを巡っては、今回追送検されたジア被告のグループとは別のグループのメンバーの男が、ドラッグストアで万引きされた商品と知りながら買い取っていたとして、ことし3月に埼玉県警に逮捕されていて、この男は貿易商を営んでいた別のベトナム人を経由して、商品をベトナムに不正に輸出していたということです。また、警察は、ジア被告のグループが持ち込んだ盗品も同じように海外に輸出された可能性があり、背景には国際的な犯罪組織が関わっているものとみて、商品の流通ルートの解明を進めることにしています。