15日の欧州債券市場はイタリア国債の売りが加速し、長期金利の指標となる10年債の利回りは再び「危険水域」とされる7%を超えた。利回りは9日に急上昇した後、今週に入ってからは7%を下回っていた。
次期首相に指名されたモンティ元欧州委員による新内閣組閣に向けた協議が難航していることなどから、財政再建への市場の疑念が再び広がったことが理由。日本時間の午後9時現在は、約7.1%で推移している。
イタリアと並んで財政の先行きが懸念されるスペインの長期金利も6.3%台まで上昇した。
アイルランドやポルトガルは長期金利が7%を超えた後に欧州連合(EU)などによる財政支援に追い込まれており、7%は重要な節目とみられている。(ロンドン共同)
毎日新聞 2011年11月15日 23時39分(最終更新 11月15日 23時59分)
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