原爆投下直後に降った「黒い雨」を浴びたおよそ1万3000人分のデータを放射線影響研究所=放影研が保管していたことをきのうお伝えしました。
このことを知らされていなかった「黒い雨」の指定地域の拡大を求めている市民グループは放影研に対しデータを分析し公開するよう申し入れました。
「解析して市民に公開されるべきと考えるが、その用意はあるか」
申し入れを行ったのは県黒い雨原爆被害者の会連絡協議会のメンバー9人です。
データは放影研の前身のABCC=原爆傷害調査委員会が1950年ごろ、広島、長崎の10数万人を対象に行った面接調査がもとになっています。
調査ではこのうちおよそ1万3千人が黒い雨にあったと回答していました。
メンバーは、これまで知らされていなかったこれらのデータを分析し結果を公開するよう求めました。
これに対し、放影研側は事実関係を調査中で近く結果を公表したいと答えました。
「現在、調査中なのでその結果を待って公表させてもらいたいと思っている」
放影研は来週にも記者会見を開いてデータについて調査結果を説明したいとしています。(11/15 18:56)
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