キッシンジャー氏が岡山大で講演した2009年から交流が続いており、同美術館を運営する菓子販売会社「宗家源吉兆庵」(東京都中央区)が企画した。
同社の岡田拓士社長や高谷茂男・岡山市長らと一緒に、キッシンジャー氏は和菓子を味わいながら、にこやかに歓談。在日米軍の再編などで揺れる日米関係については「問題は常に存在する。問題が起こるというのは成功している物差しでもある」と話した。
懇親会に先立ち、この日は岡山大でも講演。環太平洋経済連携協定(TPP)について「日本では『どんな犠牲を払うべきか』という議論だが、『何が一緒に達成できるか』を考えるべきだ」と強調し、「TPPへの参加は(環太平洋の)国際協調につながる大きなチャンスだ」と述べた。