ドイツが「新たな形の極右テロ」警戒、凄惨な映像発見

2011年 11月 14日 18:10 JST
 
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 [ベルリン 13日 ロイター] ドイツのフリードリッヒ内相は13日、ネオナチ・グループが残した凄惨(せいさん)な映像が同国東部で発見されたことを受け、「新たな形の極右テロ」を警告した。同グループは、2000─2006年に移民9人を殺害したと主張している。

 また検察当局は同日、警察が「Nationalist Socialist Underground」と称するこのグループの共犯者と疑われる人物を逮捕したと発表した。

 警察は先週、極右団体と関係のある男2人の死体を発見。その後に行った家宅捜索中、2007年の警官殺害と2000―06年に移民9人の殺害に使用された銃と、問題の映像を収めた15分間のDVDを発見した。

 DVDは、イスラム系文化団体やメディアに送られる準備がしてあったという。独週刊誌シュピーゲルは、その映像から、被害者の遺体を含む複数の写真を掲載している。

 メルケル首相は、今回の捜査で当局が今まで認識してこなかった「構造」が明らかになったとし、あらゆる形の過激主義に注意するよう国民に呼び掛けている。

 11月13日、ドイツのフリードリッヒ内相は13日、ネオナチ・グループが残した映像が同国東部で発見されたことを受け、「新たな形の極右テロ」を警告。写真は5月撮影(2011年 ロイター/Tobias Schwarz)
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「分度」とは、簡単に言えば「入るを量って出るを制す」こと。財政赤字にあえぐ現代日本にとっても重要な概念だ。  ブログ 

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