10日午後8時40分ごろ、神戸市須磨区須磨浦通5の倉庫から出火、木造平屋建て約100平方メートルを全焼した。火はさらに隣接する艇庫に燃え移り、木造トタン張り約20平方メートルを全焼し、約2時間半後に消し止められた。いずれも無人でけが人はなかった。
現場の倉庫はJR須磨駅西南約100メートルの須磨海岸にあり、この火災でJR神戸線が大阪‐姫路間で上下とも約1時間半にわたり運転を見合わせ、約2万4千人に影響した。
市消防局によると、倉庫には海の家の資材などが置かれており、火の気はなかったという。須磨署などが出火原因を調べている。
また艇庫は、旧・神戸市立須磨高校(現・須磨翔風高校)ボート部OBが結成した「須磨ローイングクラブ」の所有。27年前にも火災で焼失し、2年前に再建したばかりだった。関係者によると、カヌーなど6艇が保管されており、すべて焼失したという。
同クラブ副代表幹事の男性(59)=神戸市垂水区=は「知人から連絡を受けて飛んできた。今月6日、大阪で行われたレースで準優勝し喜んでいたのに、こんなことになるなんて」と肩を落とした。
(2011/11/11 00:28)
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