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事件
【紀伊半島豪雨】30日から国道168号全通
2011.10.29 12:32
台風12号による紀伊半島豪雨で、川をせき止めてできた土砂崩れダムの影響で設定した警戒区域内にある奈良県十津川村の国道168号について、同村は29日、緊急車両などに限定していた基準を30日から緩和することを決めた。同県五條市大塔(おおとう)町辻堂にある迂回(うかい)路の通行規制も緩和される方針で、県内の168号はほぼ全線で一般車両の通行が可能になり、交通アクセスは飛躍的に向上する。
村は土砂崩れダムの監視態勢が強化されていると判断した。これまで警戒区域内のため一般車両の通行が規制されていた同村長殿-旭間(6・6キロ)は、30日から午前7時~午後10時に通行が可能になる。
土砂崩れで寸断された同市大塔町辻堂の道路の迂回路は、通行は緊急車両などに限定されていたが、30日からは一般車両も通れるようになる。
同村では、豪雨被害で休業していた十津川温泉郷の営業再開が11月11日に決定。崩落した168号上にある同村折立(おりたち)の折立橋も仮設橋が今月30日に開通することから、観光業者などを中心に168号の「全線開通」を望む声が高まっていた。
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