NHK北海道のニュース　札幌放送局

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泊原発 全原子炉廃炉求め提訴

ことし３月の東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、市民など６００人余りが、これまでの国の基準では原発の安全性が十分に確保されないなどとして、北海道電力に対し、泊原子力発電所の３つの原子炉をすべて廃炉にするよう求める訴えを札幌地方裁判所に起こしました。
訴えを起こしたのは、道内の市民など６１２人です。
訴えによりますと、福島第一原発の事故によって、これまでの国の基準では原発の耐震性などが十分でないことが明らかになったとしています。
さらに泊原発では近海にある活断層を踏まえた耐震設計になってなく、運転開始から２０年が過ぎて老朽化が進み、事故が起きる危険性が排除できず、憲法が定める平穏に暮らす権利を侵すとして、３つの原子炉をすべて廃炉にするよう求めています。
原告の１人で、環境科学が専門の北海道大学の小野有五名誉教授は「電力会社が原発は安全だといってきたことが間違いだったと明らかになった。私たちは子どもたちが安心して暮らせるよう責任を果たさなければならない」と話していました。
北海道電力は「泊原発の安全性などについて当社の主張を十分に尽くしたい」というコメントを出しました。

11月11日　19時19分

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