ようやく畳の受け入れ先が決まり、
今日が誕生日の石巻支部のサウスポーKの
案内で南三陸町の吉野沢地区に行った。
久しぶりに来た南三陸町は
瓦礫が片付いていただけで
何にも変わっていなかった。
マンションの屋上に車がのったままの状態に
言葉を失う。以前、畳を届けた歌津地区の
西光寺さんよりさらに奥へと進み、
山の上へと登ったところに
吉野沢地区の仮設住宅があった。吉野沢仮設住宅自治会の小野寺会長に
新品の畳30枚を届けた。
皆さんご協力ありがとうございました！
遅くなりましたがようやく皆さんの気持ちを
届ける事ができました。そしたら畳を置く予定の仮設集会所が
これから建つ予定らしく、
テントの仮設商店街へと
畳を持って移動する事に。寄付された海外製の特大テントの中には、
美容室、バイク屋、雑貨屋、惣菜屋などがあり、週末だけ営業しているそうだ。
ここに畳30枚を下ろすと副会長さんが
もうひとつ新しくできる仮設商店街があるから
案内しますというのでついて行くことに。 なんとそこはTVで何度も見た歌津大橋が
目の前にある場所で、
津波で何もなくなった低い所にある
駐車場だった。こんな危ない場所に
わざわざ仮設商店街を作るなんて、
ある意味ゴイスーだなと感心していたら、
まだ続きがあった。
その仮設商店街の場所は3年後に道路が通り、
取り壊さなければならないそうだ。
なぜ危険な場所に3年間だけという期限つきで、
わざわざお金をかけて店を作るのかは
自分には何となくわかる。
今何かをやりたいという気持ちだろうと思う。
吉野沢仮設住宅の副会長の高橋さんは
笑顔で自分に喋りまくる（苦笑）。
いつも自分が喋りまくっているので
解らなかったが、他人から喋りまくられる
気持ちを久しぶりに味わった（苦笑）。
以前マルタケ大衆ストアーを経営していた
高橋さんは「津波が来たら高いところに
逃げればいいんだよ」と明るく話してくれた。
高橋さんと話すうちに「ビビっ」と閃いた！
そうだここなら石巻の南浜よりも試合をやるのに適している。
電気もあるし、屋台を呼ばなくても店もあるし、
目の前はあの歌津大橋の土台越しに
海まで見えるサイコーの場所だということに気づいたのだ！
つまり来年の4月末に予定している「戦場6」の会場として、
仮設商店街の前の駐車場が最適だと思い、
巡り合わせてくれたムエタイの神様に感謝していた。
そしてうるさい高橋さんが黙るくらいのマシンガントークで
一方的に熱い気持ちを伝えた（笑）。
大震災復興チャリティーイベント「戦場6」としては、
これ以上ないくらいの場所を見つけた。
南三陸町の公認を取り付けて、YOSAKOIや和太鼓、
キッズダンス、音楽ライブに空手演武に西口プロレスと
ムエタイを合体させたハイブリッド版の
「戦場6」を入場料無料でやりたい！
またまた燃えるドラゴンになった45歳だが、
帰り道の惨状に無口になってしまった。何年経てば元通りになるのか
予想もつかない沿岸部。そして寄り道をして歌津地区の
西光寺さんを覗いてみる。仮本堂とは思えないくらい立派な本堂が
完成していた。
こっそり探したけど建物正面には
寄付したあの団体のマークは見えなかった。
もしかしたら内部にデカデカと
フリーメイソンのマークが
あるのかもしれない（笑）。そして以前はトラックの荷台を利用していた
セブンイレブンが、プレハブの
仮設コンビニにスケールアップしていたのは
凄く嬉しかった。
少しずつではあるけど
前に進んでいる姿を見るのは力強い。
いつもは2個しか買わないおにぎりだが、
なぜか3個買ってしまう自分（笑）。
そんなこんなで南三陸町を後にして、
サウスポーKと石巻駅に行く。
その訳は崖っぷちの石巻支部の
仮設ジム（笑）を探すためだ。
石巻支部のメンバーからの情報で
仮設ジム用の安い物件があるらしい。
駅前をぶらぶら見てもそれらしきものは無い。
なぜか阿部健一も合流して一緒に探すことに。
そして1時間くらいしてようやくそれらしきものを発見。 それは石巻の危険すぎるエリアに
ひっそりと建つ4階建ての小さなビルだった。
広さはかなり狭い17坪だけど
中は結構きれいで家賃も格安。
問題は場所。
津波で2メートル近く浸水した場所で、
海のすぐそばのデンジャラス
オーシャンフロント（笑）。
また津波が来たら完璧に水没する場所に
仮設ジムを作ることは、冒険というか
無謀というかタイ人っぽいというか、
ドラゴンジム石巻支部らしい（笑）。
もちろんまだ決定ではないけど、
あのデンジャラスな立地条件は本当にゴイスーだ（笑）。
子供達が多いので避難経路だけはしっかりしなければ
マジでシャレにならない。
もしここに決まれば日本一危ない
仮設ムエタイジムの誕生だ（笑）。