報道発表資料 [2011年9月掲載]
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岩手県と災害廃棄物の処理基本協定を締結します
災害廃棄物処分業者を募集します

平成23年9月28日
環境局

 このたび、岩手県、東京都及び財団法人東京都環境整備公社の3者で「災害廃棄物の処理基本協定」を9月30日に締結し、岩手県から東日本大震災に伴う災害廃棄物(岩手県宮古市の混合廃棄物)を受け入れることとしましたのでお知らせします。
 これらは産業廃棄物処分業者で処理することとし、併せて当該業者を募集します。

1 基本協定の概要

 岩手県、東京都及び財団法人東京都環境整備公社の3者で、東日本大震災により発生した一般廃棄物の処理を行うための基本的な事項を定めたものである。

  • 目的
    復旧・復興対策を迅速かつ円滑に遂行するため、災害廃棄物を適正処理
  • 処理
    災害廃棄物の種類、数量等は、別途、その都度定める。
  • 経費負担
    災害廃棄物の処理経費は、岩手県が負担する。
  • 協定期間
    平成23年9月30日から平成26年3月31日まで

2 災害廃棄物処理の先行事業について

 また、岩手県から本協定に基づく具体的な災害廃棄物(混合廃棄物)の処理について、次のとおり依頼を受けます。

搬出場所

 岩手県宮古市磯鶏(藤原埠頭仮置場)

災害廃棄物の種類、量

 混合廃棄物 (建設混合廃棄物、廃機械・機器類) 1,000トン

搬出期間(予定)

 平成23年10月から11月まで

運搬方法

 鉄道貨物輸送

※岩手県による災害廃棄物等の放射能測定結果は、別紙1による。
※環境対策(岩手県宮古市先行事業分)は、別紙2(PDF形式:14KB)による。

3 今後のスケジュール

  • 処分業者の募集
    9月30日(金曜)
  • 処分業者の公募期間
    10月3日(月曜)から10月7日(金曜)まで
  • 処分業者の決定
    10月19日(水曜)(予定)
  • 災害廃棄物処理期間
    10月下旬から11月下旬まで

 〔別途〕宮古市本格事業分(1万トン)12月から24年3月まで

4 災害廃棄物処分業者の募集について

 募集要領は9月30日以降、東京都環境局のホームページ又は問い合わせ先の部署で入手できます。

問い合わせ先
環境局廃棄物対策部一般廃棄物対策課
 電話 03−5388−3581

〔参考資料〕

東京都災害廃棄物受入処理の全体スキーム

1 概要

 災害復興に向け、被災地(県)、東京都及び財団法人東京都環境整備公社(以下「公社」という。)が災害廃棄物の処理に関する協定を締結し、被災地の災害廃棄物を都内(首都圏)に運搬し、都内自治体や民間事業者が協力して破砕・焼却等の処理を円滑に行えるシステムを構築する。

災害廃棄物受入予定量

 平成25年度までの3箇年度約50万トンを予定

  • 災害廃棄物の種類
    可燃性廃棄物(木くず等)、廃畳、混合廃棄物、焼却灰
  • 処理方法
    リサイクル、破砕、焼却、埋立

事業スキーム

イメージ

 (平成23年の公社への運転資金貸付 約70億円、3年間で約280億円の予定)

2 事業スキームのメリット

  • 処理自治体側(都内自治体等)
    • 災害廃棄物の性状や安全性の現地確認、受入基準に適した処理先を公社が調整
    • 国の補助金を待たず、処理費用の迅速な支払いが可能
    • 被災自治体への処理費用請求手続きを公社が対応
  • 被災自治体側(岩手県及び宮城県)
    • 被災地から中間処理施設、最終処分場までの全ての工程を一貫して委託可能
    • 船舶や鉄道貨物などによる大量輸送により、迅速かつ効率的な運搬ができる。