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大田・広島電鉄会長死去:「地域経済に貢献」惜しむ /広島

 広島電鉄社長、広島商工会議所会頭などを歴任した広電会長の大田哲哉さん(70)が、7日夜亡くなった。地元最大手の私鉄経営者として手腕を発揮し、商議所トップとしても地域経済の振興に尽力した。社内外から惜しむ声が相次いだ。

 大田さんは佐伯区出身。神奈川大工学部卒業、63年広電入社。専務などを務め、96年に社長就任、昨年6月から会長職を務めた。

 99年に高齢者らが乗降しやすい超低床車を導入。路面電車の利便性向上を進めた。バス部門は不採算路線の見直しやコスト削減などを進め、03年度に21年ぶりに黒字化。「非正規労働」が社会問題化する中で、労使協議の末に09年、非正規社員約300人の正社員化を実現した。

 広電の越智秀信社長は「当社発展のみならず、広島経済界の発展に尽力してきた。これからも活躍を期待し、指導を仰ぎたいと考えていたが、大変悲しく残念」とコメント。私鉄中国地方労働組合広島支部の佐古正明執行委員長は「正社員化を最終決断したのは当時の大田社長。理解してくれたらやることが早い強力な指導者で、もう少し采配(さいはい)を振ってほしかった」と悼んだ。

 商議所会頭として旧広島市民球場の跡地利用などの課題に取り組んだが、体調不良を理由に昨年12月、退任した。後任の深山英樹会頭は「強力なリーダーシップで地域経済の発展と中小企業の活力強化のためにご尽力された。ご冥福をお祈り申し上げる」とコメントした。【樋口岳大】

毎日新聞 2011年11月9日 地方版

 
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