山口市の済生会山口総合病院で05年、心臓の手術を受けて死亡した萩市の男性(当時62歳)の遺族が、「出血させず人工弁を置換する義務を怠った」などとして、社会福祉法人恩賜財団済生会(東京都)に約5570万円の損害賠償を求めた訴訟の和解協議が8日、山口地裁(山本善彦裁判長)であり、済生会側が遺族に解決金を支払うことで和解が成立した。解決金の額は明らかにされていない。
訴状によると、男性は05年2月に入院。大動脈弁狭さく症、僧帽弁狭さく症と診断され、医師から「手術の危険性は3~5%。2週間もすれば退院できるようになる」と説明を受けた。3月1日に手術を受けたが、機械弁に置換する際に出血。2日に重症心不全で亡くなった。
〔山口版〕
毎日新聞 2011年11月10日 地方版
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