2011年11月10日03時00分
【動画】ダチョウ駆ける警戒区域
東日本大震災から8カ月になるのを前に、東京電力福島第一原発事故で設けられた警戒区域(半径20キロ)の内側にある富岡漁港(福島県富岡町)周辺で9日、福島県警などが行方不明者を一斉捜索した。
警戒区域内では、海から離れた地点でも、車やがれきがいまだに放置されている。伸び放題のセイタカアワダチソウにのみ込まれそうな田畑も。捜索地点に向かうバスの前を、隣町のダチョウ園で飼われていたと思われるダチョウが1羽、横切っていった。
捜索には機動隊員や海上保安官ら約130人が出動した。福島県警によると、県内の行方不明者は現在226人。警戒区域の沿岸で11日まで捜索を続ける。
第一原発から南へ約10キロ離れた富岡漁港の海底には、泥に放射性セシウムが1キログラムあたり1万5千ベクレル程度含まれている地点もあり、人が潜って捜せない状態という。捜索隊は、水中カメラやソナーを使って海中を調べた。