4公的病院「分業」 舞鶴市の医療再編修正案
舞鶴市を中心とする京都府中丹地域医療再生計画の修正案が8日まとまり、同市内の4公的病院が機能分担し連携する「分業」方式で関係者が合意した。医師不足や診療科減が深刻化し、医療再編が課題となってから7年越しで関係機関の方向性が一致。府は年内に国へ修正案を提示し、交付金25億円の活用変更について認可を待つ。
修正案は舞鶴共済病院の循環器疾患医療、舞鶴医療センターの脳疾患医療、舞鶴赤十字病院のリハビリなど各病院の特定機能を強化し、医療の質向上を目指す。赤字が続く舞鶴市民病院は一般外来を廃止し、療養病院として移転新築する。
再編に伴い、4病院と府立舞鶴こども療育センターを合わせた市域の病床数を、現行1115床から197床削減するとした。
またこども療育センターを医療センター敷地へ移転し、市民病院内の府緊急時放射線検査施設は赤十字病院内に移す。中丹地域全体の医療底上げを図り、福知山、綾部両市民病院の整備も行う。
舞鶴市は連携調整を担う財団法人を来年度設置し、大学での寄付講座や新研修制度の実施で医師確保を目指す。また内科と小児科の休日診療所を新設し医師負担の軽減を図る。
これまでの計画は基幹病院をつくり、医師確保の受け皿とする内容だったが、2月に当選した多々見良三市長が見直しを求めていた。
【 2011年11月08日 22時51分 】
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