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喫煙禁止地区で横行する夜間の路上喫煙、10分で吸い殻525本/横浜

2011年11月9日

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夜間、たばこの煙をくゆらせる人の姿が目立つ=横浜駅西口の相鉄ジョイナス前

夜間、たばこの煙をくゆらせる人の姿が目立つ=横浜駅西口の相鉄ジョイナス前

 横浜駅西口で夜間の路上喫煙が横行している。横浜市の条例で2008年1月から喫煙禁止地区の一つとなった同駅周辺だが、市職員の巡回がある日中とは違い、監視の目が薄れる夜間は路上喫煙が急増、吸い殻のポイ捨ても後を絶たない。紫煙が目にしみる横浜の玄関口を歩いた。

 10月下旬の午後8時55分ごろ、横浜駅西口の相鉄ジョイナス前。

 「酒を飲んだ後はとりあえず一服したくなる」。友人の女性2人と食事をしてきたという会社員男性(44)は、おもむろに火を付けた。記者が喫煙禁止地区について問うと、「税金を払っているんだから吸わせてくれよ」と軽くにらみを利かせてきた。

 そばには、西区役所などが設置した喫煙所「ハマ・マナステーション」(利用時間午前7時~午後11時)がある。ただ利用者は路上喫煙者に比べて少ない。

 午後9時の時間帯の10分間で、喫煙所利用者は44人に対し、路上で吸う人は倍以上。歩道の縁石などに腰掛け、当然のようにたばこをくゆらせている。

 ポイ捨ても多い。同時間帯の10分間で喫煙所周辺の半径約20メートルの歩道上には525本の吸い殻が散乱していた。

 横浜駅周辺は西口や東口の広い範囲で、市の条例により、3カ所設置されている喫煙所以外の公共の場所での屋外喫煙が禁止されている。

 条例違反が巡回中の市職員に見つかると、罰則として過料2千円が徴収される。10年度に過料処分となった件数は2584件で、09年度から半減以下に。一定の効果が出ているとみられるが、巡回がない夜間は目立った変化が見当たらない。

 横浜市資源循環局は「限られた人員と予算の中で、監視にも限界がある。最終的には市民の皆さんの理解と協力に頼るしかない」という。一方、一服中の会社員男性(46)は「先に吸っている人がいるから『自分も』ってなっちゃってる」と悪びれる様子もなく言った。

       ◆

横浜市空き缶等及び吸い殻等の散乱の防止等に関する条例

通称ポイ捨て・喫煙禁止条例。屋外の公共の場所で喫煙を禁止する場所として喫煙禁止地区を指定した条例。喫煙のほか、火の付いたたばこを持つことも禁止しており、違反者には罰則(2千円の過料)が科せられる。2008年に横浜駅周辺、みなとみらい21地区、関内の3地区が指定。09年に鶴見駅周辺、東神奈川・仲木戸駅周辺、10年に新横浜駅周辺が加わり計6地区となった。


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