「iEdit」は、アウトラインツリーとダイアグラムの編集でアイデアを整理できる4ペイン型のアイデアプロセッサー。Windows XP/Vistaに対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。
一般的にアウトラインプロセッサーは、テキストの編集を基本としているものが多く、図形を編集できるソフトは少ない。一方ダイアグラムエディターは、図形の配置やレイアウト編集に特化しており、テキストは図形内に表示するためのメモ程度しか利用できないことが多い。
これに対し本ソフトは、アウトラインプロセッサーの機能とダイアグラムエディターの機能を併せもち、テキストとダイアグラムの両方を用いてアイデアを編集できるのが特長。テキストのみでは表せない情報を図形で補い、図形のみでは表せない情報をテキストで補うといった具合に、それぞれの機能をうまく活用することで思いつくアイデアを自由自在に整理できる。
アウトラインツリーと図形情報は連動しており、ツリー上でノードを追加すると自動的に図形が配置され、逆に図形を配置するとノードが追加される仕組み。アウトラインツリーであらかじめノードを作成しておき、あとから図形の配置やレイアウトを調整したり、またはその逆の方法で編集するなど好みや状況に応じた使い方が可能。
アウトラインツリーでは、各ノードの階層を入れ替えたり、ノードのコピーやソートといった編集ができ、一般的なアウトラインプロセッサーとほぼ同等の機能を備える。またアウトラインツリーの各ノードには、関連する別ノードへのリンクを設定できるほか、外部ファイルまたはWebページへのリンクを付加することも可能。設定したリンクは、左下のペインに表示されるリンク情報の画面からジャンプできる。
図形編集画面は“ネットワークビュー”と呼ばれており、ドローソフトのような操作感で四角形や楕円形の図形を自由に配置でき、一方向や双方向の矢印で図形同士を結びつけることも可能。また“MindMapモード”を利用すれば、各図形のリンクやレイアウトを自動的に調整してくれるため、マインドマップ風の作図も簡単に行える。
アイデアプロセッサーでできることや可能性がよくわからないという人は、同梱されている“iEditDoc.iedx”を本ソフトで開いてみよう。このファイルは本ソフトのヘルプファイルであるとともにサンプルファイルとなっているので、アイデアプロセッサーの理解に役立つはずだ。
- 【著作権者】
- 近藤 正裕 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.91(09/05/12)
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