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最終更新:2011年11月9日(水) 22時45分

福島第一原発の燃料「露出は3%以下」

 東京電力は福島第一原発の燃料の状態について「露出している燃料は3%以下で燃料は十分冷やされている」という見方を示しました。

 東京電力は、最も損傷が激しい福島第一原発3号機の燃料の状態について評価を行い、原子力安全・保安院に提出しました。それによりますと、水をかぶっておらず露出している燃料は全体の3%以下で、燃料は十分に冷やされているとしています。

 1、2号機については評価を行っていませんが、3号機よりも燃料の損傷は少ないことから、露出している燃料はいずれも3%以下という見方を示しました。

 また、先週、2号機でキセノンが検出され、一時、核分裂が連続して発生する「臨界」が起きていた可能性が指摘されたことを受け、キセノンのような放射性物質を検出する装置を新たにとりつけ、再臨界が起きていないかどうか監視を強化する方針も示しています。

 このほか、政府と東京電力は年内に原子炉圧力容器の底の温度が100度以下となる「冷温停止」を達成する方針を示していますが、その判断のもとになる温度計におよそ20度の誤差があることから、誤差を織り込んで、80度以下を維持する方針も盛り込んでいます。(09日22:12)

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