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'11/11/9

前商議所会頭大田氏の死悼む


 前広島商工会議所会頭で広島電鉄会長の大田哲哉氏が死去して一夜明けた8日、地元経済界などから悼む声が相次いだ。

 大田氏は2007年11月から3年間、同商議所の会頭を務めた後、体調不良で退任した。副会頭として支えた中国電力の福田昌則顧問は「笑顔が良く、思っていることを率直に話される人だった」と人柄をしのんだ。

 大田氏の要請で就任した伊藤学人副会頭は、旧市民球場跡地(広島市中区)で13年春に開く全国菓子大博覧会を共に誘致した。「積極的に取り組んでいただいた。ぜひ菓子博を見てもらいたかった」と残念がった。

 大田氏から引き継いだ深山英樹会頭は「強力なリーダーシップで常に先頭に立ち、地域経済の発展と中小企業の活力強化のため尽力された」。マツダの山内孝社長は「BUYひろしまキャンペーンの推進など地元広島の発展に尽くされた」と惜しんだ。

 大田氏は01年4月から4年間、広島経済同友会の代表幹事にも就いた。2年間、一緒に代表幹事を務めた広島銀行の角広勲頭取は「高い見識と決断力、行動力、三拍子そろった方だった」とたたえた。大田氏が副会長だった中国経済連合会の山下隆会長は「豊かな発想で広島のまちづくりに取り組まれた」と評した。

 欧州出張中の広島市の松井一実市長は「超低床路面電車の導入など市の公共交通の発展に大いに貢献された」とのコメントを出した。親交が深かった秋葉忠利前市長は「経済界のリーダーとして大変重要な役割を果たされた。70歳は若過ぎる。大変良い友人を亡くした」と悲しんだ。




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