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手順に従わず部品腐食見落とす 07年の静岡のヘリ墜落 – 社会
静岡市葵区で2007年12月、民間ヘリコプターが墜落し、2人が死傷した事故で、運輸安全委員会は22日、「飛行中に部品が破断したことが原因」とする調査報告書を公表した。事故前の故障調査がマニュアル通りに行われず、破断につながる不具合を見つけられなかったという。
墜落したのは、オールニッポンヘリコプター(東京都江東区)のユーロコプターEC135T2型機。
報告書によると、事故の直接の原因は、後部回転翼を操作するラダーペダルと回転翼をつなぐコントロールロッドと呼ばれる金属製の棒が折れ、操縦がきかなくなったためだった。
複数の操縦士が同機のペダル操作の違和感を訴え、事故の約2カ月前に整備会社が調査。だが、製造元のマニュアルの手順に従わなかったため、一部の部品が腐食してさび付いていることに気付かなかった。この結果、コントロールロッドに繰り返し強い力がかかって飛行中に破断、約20分後に墜落したという。
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