燃料プール 放射性物質除去開始
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燃料プール 放射性物質除去開始

11月7日 4時1分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力は、福島第一原子力発電所の2号機で、使用済み燃料プールとしては初めて、冷却に使う水に含まれる放射性物質を除去する作業を開始しました。

福島第一原発の1号機から3号機の使用済み燃料プールでは、冷却に使われている水に原子炉のメルトダウンに伴って発生した放射性セシウムが高い濃度で含まれています。このため東京電力は、冷却水に含まれる放射性物質を取り除くことにし、2号機のプールに新たな装置を設置して、6日から運転を開始しました。放射性物質の除去は原子炉の冷却水では6月から行われていますが、プールでは2号機が初めてで、1か月程度で濃度を100分の1から1000分の1にまで下げる予定だということです。一方、2号機から4号機のプールでは、事故直後に海水を入れたため配管や内側の板などの金属が腐食するおそれがありますが、東京電力は、4号機ですでに実施している塩分の除去を今後2号機でも実施することにしています。東京電力は「装置の構造上、塩分を取り除くために放射性物質の除去が必要になった。塩分濃度は海水の10分の1以下と高くはないが、部品に穴があくおそれがあるため作業を進めたい」としています。