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【静岡】静岡市葵区ヘリ墜落 整備士ら書類送検へ 県警、あすにも業過致死傷容疑で静岡市葵区で2007年12月、NHK契約のオールニッポンヘリコプター(東京都江東区)のヘリが墜落し、機長ら2人が死傷した事故で、静岡中央署と県警捜査一課は8日にも、同社の男性整備士ら3人を業務上過失致死傷容疑などで静岡地検に書類送検する方針を固めたことが、捜査関係者への取材で分かった。 書類送検するのは、新潟空港内にあるオール社のヘリ常駐基地で事故機の整備を担当していた40代の男性整備士と、上司だった60代の当時の整備課長。 死亡した事故機の男性機長=当時(57)=については、飛行規定に定められた後部回転翼故障時の非常操作をせずにヘリを墜落させたとして、業務上過失傷害容疑で被疑者死亡のまま送検する。 捜査関係者によると、整備士は事故機に乗った複数の操縦士から操縦ペダルの異常などを指摘されていたにもかかわらず、07年10月の臨時点検時にメーカーのマニュアル通りに点検せず、事故原因とされる部品の腐食を見落とした疑いが持たれている。 整備課長は整備士から機体の異常の報告を受けたものの、定期点検を控えていたため、すぐに詳細な点検を行うよう指示しなかったとされる。 事故原因をめぐっては、運輸安全委員会が今年4月に最終報告書を公表。オール社がマニュアル通りに機体を点検しなかったため、部品の腐食に気付かず、後部回転翼を制御するロッド(制御棒)の破断につながり、操縦不能になったと結論づけた。 NHK取材用契約ヘリ墜落事故 2007年12月9日午前、NHKが取材用に契約していたオールニッポンヘリコプター社のヘリが静岡市葵区の遊水池に墜落。機体は大破し男性機長=当時(57)=が死亡、女性整備士=同(33)=が重傷を負った。事故機はユーロコプター社(仏)のドイツ工場で製造したEC135型。定期点検のため伊丹空港(大阪)を目指して東京ヘリポートを出発、給油のため静岡ヘリポートに着陸する途中だった。 PR情報
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