流通大手の「イオン」は、内戦からの復興が進み、今後、高い経済成長が見込まれるカンボジアに日本の流通業として初めて進出し、3年後にショッピングモールを出店することになりました。
カンボジアは、内戦終結後、復興が進んでこの10年間の経済成長率は平均およそ8%と、新興国に続く新たな市場として注目されています。関係者によりますと、イオンはこのカンボジアについて、今後、市場が急拡大するとして進出する方針を決めたということです。すでに、カンボジア政府から出店の認可を得たということで、首都プノンペンの中心部にスーパーや専門店など150程度のテナントが入るショッピングモールを3年後にオープンさせる計画です。日本の流通業がカンボジアに出店するのは初めてになるということで、イオンはこうした内容を9日にも発表することにしています。流通業界では、国内市場の縮小が見込まれるなか、経済成長が著しい中国や東南アジアへの出店競争が激しくなっており、イオンはカンボジアにいち早く進出することで、新たな市場を開拓したい考えです。