「みんな大好き」
美術棟1階のギャルリー・コルボーでは絵画コース2年の藤城滉高君が個展を開いています。
展覧会名は「みんな大好き」。油彩によるアニメ画(のようなもの)と、光の屈折率とサラダ油を利用した立体が陳列されています。壁には一面にドローイングや落書きが。
・「今回の展示の意図を教えて下さい」
(藤城) ぼくは普段からいろいろなものに興味があります。好きなものもたくさんあります。今回は自分のなかであまり制限を設けず、ただ単純に好きなものを好きなように作って並べたいと思いました。
・「昨年の1年生のときから外で展覧会を企画運営するなどずいぶん活動的だったよね。先日も日本橋でグループ展を開いていた」
(藤城) 今の自分をみてもらいたい気持ちが強いです。そして出来ればぼくの好きなもの、好きな世界を多くのひとたちにも好きになってもらいたい。
・「ぼくの好きな世界、ってなんだろう」
(藤城) 前向きでポジティブな世界です。心を開いた楽しい世界というか・・。アニメ画が多いのも純粋にぼくがそれが好きだからです。制服姿の女の子も・・。好きなものを描いたほうが画面に宿るチカラも強いと思う。自分の中にも当然マイナス思考な部分は生まれますが、そのようなものは提示せずに前向きなメッセージを配信していきたい。「みんな大好き」という展覧会タイトルはそこから来ています。
・「発表しまくって手ごたえはありますか」
(藤城) ネットを通して知り合ったひとたちとグループ展を開いたりしてます。ギリギリになっても作品を全然出さない人などがいて大変こともありますが、多くの人と知り合いになれるのが嬉しい。視野も拡がっていきます。
・「メッセージではなく表現するうえで考えていることは?」
(藤城) 絵としての画面造形がモヤモヤしていてそこが弱いと思います。たくさん枚数描いて上手くなりたい。その点で過去の美術作品も研究してます。
・「最後にひとこと」
(藤城) いろいろやりたいことがあります。みんな大好き!
常日頃から紙とペンは手放さず、お店の割りばし袋やレシートなど何にでも自分の好きなものを描いてしまいます。彼の描く対象物から好き嫌いで判断される部分は多いかもしれませんが、本人はそのようなことで躊躇はしないようです。自分の描きたいものがハッキリ明確な藤城君。これは彼の強みだと思います。
投稿:蛯子