中国の農地10%が重金属汚染、基準値「著しく」超える
[北京 7日 ロイター] 中国環境保護省の専門家によると、同国の農地の約10%が、政府の基準濃度を「著しく」超える鉛や亜鉛などの重金属に汚染されている。南方都市報が7日、報じた。
同紙によると、環境保護省の万本太氏は広東省広州で行われた会合で、今年の土壌汚染物質調査の結果、工場などから流出した重金属による汚染は農地の約10%に及んでおり、政府の基準を大幅に超えていると説明。「近年、重金属汚染が絶えず発生しているが、今年1月から2月の間だけで11件の汚染が確認された。そのうち9件は鉛に関連するものだ」と語った。
中国では金属需要の高まりを受け、重金属汚染が社会問題化しており、抗議デモなども時折発生している。鉛などの重金属に汚染されると、神経系や生殖器系、腎臓などに影響を及ぼす可能性がある。特に子どもは影響を受けやすいとされる。
中国は世界でも有数の鉛の消費大国。その消費量の70%は電池生産に使われ、今年は410万トンが消費される見通し。
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