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県世論調査協会(長野市)がまとめた県民の意識や行動を探るシリーズ調査「われら信州人」の「家族編」で7日、回答者の約4割が「家庭を持たず一人で暮らしていくのもよい」と思っていることが分かった。2010年国勢調査では1人暮らし世帯が3割を超えており、県民の意識も現状を反映した結果となった。
「家族編」の調査は1997年と05年に続き3回目。「家庭を持たず―」との考えをどう思うか尋ねたところ、「そう思う」「だいだいそう思う」と答えた人が41・1%に上り、97年の32・2%、05年の32・5%から増加した。特に男性は05年の26・8%から40・3%に大幅増。女性は41・8%だった=グラフ。
既婚・未婚別にみると、未婚者では52・2%、既婚者は40・1%が「そう思う」「だいたいそう思う」と回答した。年代別では、30代が51・2%で最多。以下40代49・2%、50代42・7%の順だった。
また、「結婚しても子どもは持たなくてもかまわない」との考えには「そう思う」「だいたいそう思う」が23・2%。05年から5・9ポイント増え、少子化の流れも反映した。
「結婚しなくても愛情があれば性交渉を持っても構わない」との考えに、「そう思う」「だいたいそう思う」とした人は41・8%で、05年から10・7ポイント増えた。
他に、老後に「誰に身の回りの世話をしてもらいたいか」との問いでは、「夫または妻」が51・7%で最多。ただ、妻を挙げた夫が62・8%だったのに対し、夫を挙げた妻は41・2%にとどまった。
調査は4〜5月、県内に住む20歳以上の男女800人を対象に個別面接により実施。男性290人、女性306人の計596人から回答を得た(回答率74・5%)。