首都圏連続不審死事件で殺人罪などに問われている木嶋佳苗被告(36)の裁判員裁判の初公判が、さいたま地裁(大熊一之裁判長)で来年1月10日に開かれることが2日、同地裁であった公判前整理手続きで決定した。判決は4月13日。公判回数は計38回(予備日含む)で、1月5日の裁判員選任手続きから起算した裁判員の在任期間は計100日。いずれも過去最多・最長とみられる。
木嶋被告が起訴されている3件の殺人と6件の結婚詐欺(未遂を含む)、1件の窃盗の計10件を6人の裁判員が一括審理する。裁判員候補者は330人に上る予定。木嶋被告側はすべての事件を否認し無罪を主張するとみられる。遺体が司法解剖されなかったケースがあるなど物証が少ないため、裁判員は難しい判断を迫られる。
起訴状によると、木嶋被告は09年、東京都千代田区の会社員、大出嘉之さん(当時41歳)▽青梅市の会社員、寺田隆夫さん(同53歳)▽千葉県野田市の無職、安藤建三さん(同80歳)の3人を、練炭を燃焼させるなどの手口で殺害したとしている。【平川昌範】
毎日新聞 2011年11月2日 20時55分
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