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【国際】

ソウルの住宅街 高放射線 道路の舗装撤去 住民健康調査へ

 【ソウル=辻渕智之】ソウル北東部の住宅街の道路から放射線量の高い数値が検出され、住民の不安を招いている。路面のアスファルトが原因とみられ、韓国政府の傘下機関である韓国原子力安全技術院が調査を始めた。

 周辺住民が携帯用測定器で測り、届け出た値は毎時三マイクロシーベルト。技術院の精密測定で同一・四マイクロシーベルトだった。どちらも、日本で文部科学省が学校校庭の除染目安で示した同一マイクロシーベルトを上回る。

 問題となったアスファルトは二〇〇〇年に舗装された。高い数値が検出された後、ソウル市が六日までに周辺のアスファルトとともに撤去した。朴元淳(パクウォンスン)ソウル市長は同日、周辺住民の健康調査を指示した。技術院は、放射性物質の混入ルートなど汚染原因を追及する一方、「路上に毎日一時間ずつ一年間立っても、国際放射線防護委員会が平常時の一般人の年間被ばく限度の指標値として示す線量一ミリシーベルトの半分」と説明。人体に影響を及ぼす水準ではないとしている。

 環境団体は「政府の対策や説明が不十分」と反発、韓国紙・東亜日報は七日、「恐怖で道路で遊ぶ子どもがいなくなった」と報じた。

 

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