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真の支援とは? その2

もう一つ大切なことを述べます。

利用者は、その住み慣れた場所で、いつでも、どこでも必要な時に適正な支援が受けられる事を望んでいます。
情報、知識、技術的応援を外部から受けることは必要に応じて行うべきでありますが、その支援サービスの供給は、今、身近におられる方が担うべきであります。
それが、誰でもが安心してくらしていくことの保証につながると考えます。

少し、今回はうるさいことを申しておりますが、利用者の言葉でもあることをご理解ください。

真の支援とは?

先日、ある地域の方のご相談を受けました。
必要な訓練の機会を得られず、長い期間苦しんでこられてきています。
将来の希望も持てず、半ばあきらめておられました。
こちらの支援をすすめる中で、本人、家族の方からもその不満が出ておりました。
当方の関わりで、これから少しその機会を取り戻せるかと思います。
しかし、その周りには多くの支援者がおります。
当方の知識・技術・経験については、遠慮なくご相談いただければよいのですが、実際には任せきりの状態です。
少し今回は厳しく指導させていただきました。
その理由は、支援者自身の問題を見つめようとしていなかったことです。
まず、支援者は、利用者の方が苦しんでおられる様子を見て、本気で怒りを感じなければなりません。
それは、他者ではなく、そのような状態にしてしまっている原因いわゆる障害そのものについてです。
障害とは、個人の機能・能力障害を示しているのではなく、その個人が望む生活の制限・制約となっている要因のことです。
そして、その原因の一つであるのは、我々支援者自身の力のなさであることです。
今回、私自身も含め、その障害への怒りが収まりませんでした。
自分の力不足も含め、ただただ反省するとともに、問題解決の糸口を必死で考えた次第です。
どうか、支援に従事する方々は、常に利用者のことを考え行動を示してください。
愚痴を言ったり、他人の責任にするのは、支援者として失格と私は思います。
今一度、真の支援とは何かを考えてみてください。

今後、研修会・セミナー等でお伺いすることもありますが、利用者に取って関係のないお気遣い等は一切お断りさせていただきます。
当方は、今後も真剣にこの業を全うしたいと思います。

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