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高校生と一緒に活動 めきめき上達〜一関一高附属中かるた部

 (11/08)
 一関市の一関一高附属中学校かるた部(千葉理央部長)が実力を伸ばしている。全国規模の大会で優勝する生徒も出るなど、同高かるた部との合同活動が成果を見せ始めた。県内唯一の公立中高一貫校としての特色を生かし、将来の同高での活躍を目指してハイレベルな練習を重ねている。

 同中かるた部は、高校生と一緒に放課後の活動に取り組む選択コースの一つで、2011年度は12人が所属。県中学校文化連盟にはかるたの専門部がなく、県内の中学ではかるた部自体が珍しいという。同年齢の生徒と競い合うことは少ないが、県かるた協会が主催する各大会などに個人で出場。幅広い年齢の参加者に挑戦している。

 活動は高校生と一緒で、3年生5人は10月から対戦もするようになった。このうち佐藤春郁さんは、6月に宮城県で開かれた第75回椿多摩杯争奪全国かるた大会のE級に出場。高校生を含む51人を押しのけて優勝した。

 佐藤さんは「(高校生との試合は)結構いい勝負ができているのでは。高校では団体戦のメンバーに入りたい」と自信をのぞかせる。後輩には「自分はE級止まりだったが、さらに上を目指してほしい」とエールを送る。

 下級生の躍進も目覚ましい。10月23日に盛岡市で開かれた第6回県合同かるた大会では、一般も交えた全14人出場のBCクラスで奮闘。B級で菊地優貴乃さん(1年)が1位に輝いたのをはじめ、Cクラスでも関口柚花さん(同)が1位を勝ち取った。

 最高成績の菊地さんは「他にも強い人がいる中で優勝できてうれしい。今後はさらに力を付けたい」と喜ぶ。千葉部長(2年)も「全国規模の大会で活躍できるよう頑張りたい」と意欲を見せている。

 12年は同中生徒が初めて同高に進学する年。同部顧問の伊藤明美教諭は「毎日練習できる環境があるのが強み」、同高かるた部の千葉安紗実部長(2年)も「一緒の練習で伸びてくれるのが良い。高校選手権でも力を発揮してほしい」と期待を寄せている。

【写真】全国大会優勝者が出るなど、実力を伸ばしている一関一高附属中かるた部員