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エコカータク苦戦 客、既存乗り場の1割以下 大阪駅

2011年10月31日

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写真:JR大阪駅のエコカータクシー乗り場で客待ちする電気自動車タクシー。奥のハイブリッド車の乗り場はずっと空いていた=大阪市北区拡大JR大阪駅のエコカータクシー乗り場で客待ちする電気自動車タクシー。奥のハイブリッド車の乗り場はずっと空いていた=大阪市北区

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 JR大阪駅に全国の駅で初めてエコカータクシー専用乗り場ができて5カ月になる。だが、目立たない場所にあるせいか、利用客数が伸び悩んでいる。実際に乗った客からは好評なだけに、業界関係者は「エコ乗り場があることを知ってほしい」と訴える。

 5月にオープンした乗り場は、駅北側のノースゲートビル北西の2階にある。乗り場の向こうには、JR貨物駅と、再開発による高層ビル群の工事現場が広がる。駅のコンコースと直結し、往来が激しい駅ビルの中央部と対照的に、人通りは少ない。

 ここに乗り入れられるタクシーは、JR西日本が認めた電気自動車(EV)38台、ハイブリッド車(HV)32台の計70台。平日の昼間に訪ねると、EV1台が止まっていた。

 「お客さんが来ない。この場所自体、知られていないんじゃないか」と、運転手は言う。客は多くて1時間に数組。3時間待ったこともあるという。40台分の待機レーンにも数台しか止まっていなかった。

 乗り場はビルを出て手前にEV、その奥にHV専用の2台分あるが、HVのゾーンは空いたままだ。

 わけはこうだ。ほとんど客待ちの列がない乗り場に来た客は、手前のEVに乗る。その後、次の客が来るまでに別のEVが乗り付ける。これではHVに出番が来ない。EVが充電で引き揚げる夕方以降が狙い目だが、駅ビルの百貨店が夜に閉店すると、あたりは一層閑散とする。

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